矢澤一輝はカヌー日本代表!その職業はお坊さん!出身や経歴は?1日の予定が濃かったです!

矢澤一輝&矢澤亜季は兄妹でカヌー(スラローム)でリオ五輪に出場します。兄、一輝さんの所属は「善光寺」で現役の僧侶です。その1日の過ごし方が興味深かったです。一輝さんの1日を追います。

矢澤一輝&矢澤亜季

・矢澤一輝&矢澤亜季 兄妹

*矢澤一輝さんの1日 たった3時間でした!

5時に起床。5時半から朝のお勤めで1日が始ります。
5時半から8時まで2時間半のお勤めが終わるとようやく朝食です。

朝食を手早く済ました後、また、祈祷・供養などのお寺の仕事があります。

昼食後、お寺のデスクワークが待っていました。

肝心のカヌーの練習ですが、15時~18時の3時間を当てています。

19時から2時間、スポーツジムで身体を鍛えていました。

オリンピック日本代表(カヌー) 矢澤一輝さんの1日

・表はクリックすると大きくなります

驚きなのは、オリンピック選手=日本のトップアスリートですら、1日3時間の練習しか出来ない!!という現実でした。

この練習時間ですが、冬場はもっと短くなります。

なぜか?練習で利用している犀川が恐ろしく冷たくなるので、1時間半ぐらいまでしか、練習できないそうです。

練習時間も厳しいのですが、練習場所もさらに厳しい所でした。

*矢澤一輝さん練習場所は”ダム湖”

矢澤一輝さんのカヌーの練習場所ですが、車で約20分の”小田切ダム湖”でした。

通常の主な練習場所は長野県の犀川や小田切ダム湖で、ダム湖ではひたすら”漕ぐ練習=筋トレ”をしています。
また犀川は、水量が多く危険が伴うそうで、カヌーの練習にはあまり向かないとか!

矢澤一輝選手のカヌー競技は、河川の急流で行う「スラローム」です。スラロームは、急流のなかに設置されたゲートを通過しながら、決められた区間のタイムを競います。

小田切ダム湖では、このスラロームの練習が出来ません。なので基礎練習の日々だそうです。

では、実際の練習はどこでするのか?

本番前は海外に遠征して練習するそうです!!

費用がいくらあっても足りないのがわかりますね。

この状況の中で、ロンドンオリンピックは決勝戦まで進みました。
結果は9位でしたが、決勝まで残ったのは日本人で初でした。これ、やはりすごい事だと思います。

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*矢澤一輝プロフィール

氏名:矢澤一輝(やざわ かずき)
生年月日:1989年3月4日
出身地:長野県飯田市
身長:167cm
体重:67kg
最終学歴:駿河台大学文化情報学部メディア情報学科 カヌー部
所属:善光寺大勧進
競技種目:カヌースラローム男子カヤックシングル(日本の競技人口 約150人)
趣味:スノーボード
2013年1月6日出家し僧侶になる。
僧侶の名前は「きょうえい」、漢字は”舟偏に共”+”英”と書きます。”きょう”の字ですがこの環境下では出てきませんでした。

◇主な成績

・2008年
北京オリンピック カヌースラローム競技出場
日本選手権 優勝

・2010年
ワールドカップ3戦 18位
ジャパンカップ最終戦 優勝
日本選手権 優勝
アジア大会 広州 2位

・2011年
日本選手権 兼 NHK杯 2位

・2012年
日本選手権 兼 NHK杯 2位
ロンドンオリンピック カヌースラローム競技日本史上初 9位

・2013年
ジャパンカップ1戦 優勝
日本選手権 兼 NHK杯 2位

◇矢澤一輝 略歴

お父さん影響で小学生のころからカヌーを始める。
競技に集中するため高校は、東京都青梅市で一人暮らしをし、埼玉の学校に通った。

スポーツ環境が充実している駿河台大学文化情報学部メディア情報学科に進学。カヌー部に所属。2011年3月に無事卒業する。

2012年長野県にある山田記念朝日病院をメインスポンサーとして、ロンドンオリンピック出場。日本人として始めて決勝戦まで残る。

2013年1月6日出家し僧侶になる。2013年3月、病院を退社。

現在長野県の善光寺 大勧進で僧侶を務めながらカヌー競技に出場する。

*なぜ僧侶になったのか?

大学時代、スポンサー探しに苦労しました。
スポンサー探しのとき、長野県カヌー協会会長 小山健英住職(けんえい、善光寺天台一山 寿量院)に相談しました。
小山健英住職は、選手たちが競技に専念できるように練習場やスポンサー探しに親身になってくれました。

競技カヌーですが、競技人口が少なく、スポンサー探しが大変です。矢澤選手は幸い周りの助力があり、オリンピックに2回出場できました。

選手として苦労したことから、社会人になったときに自然と”人の役に立てるようになりたい”と思ったそうです。その影響を受けた人が僧侶でしたので、僧侶の道を進むことになりました。

それにしても、僧侶の道に進むとは!よほど覚悟が無いとこれもできないと思います。

*カヌー「スラローム」は勝てると思うともうだめ!

スラロームの競技は、わずか90秒で勝敗が決定します。

カヌーのスラロームは、全長300mの激流コースをカヌーで下っていきます。途中ゲートが20ヶ所あり、これをすべてくぐります。そのときの、タイムを競う競技です。

激流に載りながら、コース途中にあるゲートをくぐって行きますが、青色のゲートは上流から下流に向かってくぐります。赤色のゲートは下流から上流に向かってくぐります。

赤色ゲートをくぐるのが難しいことがわかります。ターンするとき、上半身だけではなく、下半身にも相当力が入るそうです。

パワーとバランスが大切で、さらに水の流れを読む一瞬の判断力が求められるスポーツでした。

短時間で勝負が決まりますので、見ているほうは結構面白いと思います。ですが、やっている選手のほうは、一瞬の迷いが出ると、もうそれで負けが確定するそうです。

「最初にいける!と思ったらですね、その試合はダメなんですよ」

あるインタビューにこのように答えていました。

「競技中に会場のアナウンスが聞こえたらその試合はアウトだと腹をくくっています」とも。

水の流れは選手毎で違います。条件が違うのは承知で、それも含めての判断力になります。オリンピックで金メダルを取る選手は、予選を含めてただの一度も、失敗をしていない選手となりますね。

矢澤一輝選手、リオ五輪でメダルが期待されています。自分との戦いを制してほしいですね。

*最後に いつまで続けられるのか?

小山健英住職からは、「社会人として世界を目指すなら、どの五輪まで続けるのか区切りを決めた方がいい」 と助言されたといいます。

矢澤選手は今年(2016年)の、リオ五輪に出場します。26歳ですね。もう一度、次(2020年)の東京五輪まではがんばってほしいと思います。

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