スマホで月をきれいに撮影する方法は?裏技とテクニック集!

スーパームーンが話題になっていますが、月をスマホで撮影出来るのでしょうか?調べてみるときれいに撮影するには工夫と道具が必要な事がわかりました。

スーパームーン20150928

*スマホできれいに月を撮影するには次の準備が必要です。

1.フラッシュはOFF
2.夜景モードか風景モードで撮影
3.できれば三脚使用
4.できればセルフタイマー使用
5.露出をマイナス補正に!
6.スマホのズームは画質が悪くなるのでなるべく使わない方が良いが、拡大率2倍までなら試してみる価値はある!

*撮影時のポイント

1.月の位置を確認して手前に山やビル、ススキや木々などを入れて撮影する
2.大きくきれいに撮るには双眼鏡やオペラグラスを使って撮影する
まず、普通にスマホで撮影すると次の様に写ります。
昨晩、私のスマホで月を撮影しました。

スマホで撮影した月001
何か白い点が写っていますがこれが月です。
ちなみに左下の四角は、近所の住宅の窓です。

天空に月が上がってしまってから撮影しました。
空高く月が上がってから撮影すると、このように本当に小さく写りますので、撮影しても面白くないですね。

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準備編の説明です。

上記の準備1~2は、説明しなくても納得していただけると思います。

3~4は、手ぶれ防止のための処置ですね。
三脚とスマホ用のホルダー(三脚にスマホを固定できる支持部品)があれば完璧ですが、代用品でまかなうのもOK!です。

代用品ですが、手すりやベンチ、大きな石などを利用します。
身近にある物を利用してブレを防いでください。

この時、スマホが傷つかないように注意してください。


説明が必要なのは5と6だと思いますので詳しく説明します。

*露出をマイナス補正に!

スマホで夜空を撮ると真っ暗の中に明るい月があるように見えます。
スマホやカメラで撮影する時、面積が多い方に明るさの調整が引っ張られます。
夜空を撮影すると、暗い空に露出を合わせようとして明るく映そうとします。でも、月は思った以上に明るいです。
なので、月の明るさにスマホを調整してやる必要があります。夜空に月の場合は、露出を暗くしないといけません。これの調整を「露出をマイナス補正する!」といいます。

*スマホのマイナス補正の仕方

私のスマホの場合は次の通でした。

カメラの撮影モードをSCN AUTO(シーン認識)モードから標準モードに切り替えます。

スマホカメラ操作画面001


すると、”明るさ(EV補正)”のタブがでてきます。

スマホカメラ操作画面002


タブを押すと、露出補正用のゲージ(メモリ)が出てきました。

スマホカメラ操作画面003
このゲージをマイナス一杯まで操作してください。
私のスマホの場合は、-2EVがマイナス補正の最大値です。
この-2EVでテスト撮影します。月が暗いと感じた時は、スライダーを調整してください。

ここで注意ですが、SCN AUTO(シーン認識)モードの時には、この明るさ(EV補正)のタブが現れませんのでした。

スマホカメラ操作画面004

あなたのスマホではどうでしょうか?
可能ならシーン認識(スマホによっては単純にAUTOとあるかもしれません)を解除し標準モードへの移行を試してみてください。

*スマホのズームは画質が悪くなるのでなるべく使わない方が良いが、拡大率2倍までなら試してみる価値はある!

通常カメラで画像をUPにするには、ズームを使います。

レンズを動かしてズームUPします。レンズの力で被写体を大きくしますので、画質が悪くなることはないです。レンズの力で被写体を大きくする方式を”光学ズーム”と呼んでいます。

スマホでのズームは、画像の一部を切りとり見かけ上で大きくします。なので、2倍や3倍など倍率を大きくすればするほど、画質が悪くなります。この電気的にズームする方式を”デジタルズーム”などと呼んでいます。

*夜景撮影でデジタルズーム厳禁な訳

元々暗いところはカメラは苦手です。

夜景などを撮影すると、ノイズが大量に発生します。

このノイズですが、ノイズ低減ソフトで目立たなくしています。
夜景を撮影しても、極端にノイズだらけにならないのは、このノイズ低減ソフトがきいているからです。

ノイズ低減ソフトがきいているとはいえ、昼間の撮影よりノイズが多いです。その画像を2倍、3倍に引き延ばすとさらに荒さが目立ってきます。
なので、夜景撮影でのデジタルズームは厳禁です。

ですが、ここ2年間で発売されたスマホのカメラは性能がものすごく上がっています。
夜景もきれいに撮影出来ますね。

なので、最近のスマホでは夜景撮影でもデジタルズームを利用してみることをお勧めします。試してみてノイズが気にならないのなら、積極的に使ってみましょう。

*撮影時のポイント 手前に木や建物を入れる

天空に月があるとどうしても小さく見えます。

地上近くに月があると大きく感じます。
これ、対比物があると大きく見えるのですね。

なので、スマホで少しでも大きく映すのなら地上近くで、尚且つ、手前に建物や木などを入れて撮影するといいです。
この時、2倍程度のデジタルズームを使うのも有効だと思います。

*大きく撮影する為の奥の手 双眼鏡の活用!

それでも、月を撮影すると小さく感じる時は、奥の手として双眼鏡やオペラグラスを使う方法があります。

使い方は簡単で、双眼鏡をまず目に当ててピントを合わせます。
そのまま、双眼鏡の接眼部にスマホのレンズをあてます。
これで、8倍から10倍くらいの拡大率が望めます。

この時のポイントは、光軸をしっかりあわせること!!

双眼鏡のレンズに中心に、スマホのレンズの中心をしっかり合わせてください。
この時も、レンズを傷つけないように注意しながら操作してください。

*番外編 コンパクトデジカメ利用のすすめ

ところで、コンパクトデジカメをお持ちではないですか?
ここまで、記事を書いてきてなんですが、コンパクトデジカメをお持ちなら是非活用することをお勧めします。

光学ズームを搭載しており、尚且つ露出補正がききます。

これを使わない手はないですね。

スーパームーン20150928

・2015年9月28日のスーパームーン

この月は筆者が自分のコンパクトデジカメで撮影しました。

8倍の光学ズームを使用。-2EVの露出補正をかけています。

(Pオートで撮影、F5.3、1/550、パソコンで明るさの調整とトリミングをしています)

コンパクトデジカメでもここまで撮影できます。

ちなみに、コンパクトデジカメも全自動オート(通常はAUTOモードやグリーンモード、iモード)の時は、露出補正がきかない時がありますので注意が必要です。

この時は、Pモードに切り替えて撮影してください。

まとめ

満月はきれいなので、撮影したくなる時があります。
正直、スマホでの月の撮影は難しいのですが、うまく撮影出来た時の喜びは大きいですね。
ぜひ、挑戦してみてください。

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