2016年1月21日北海道JR室蘭線の小幌駅で乗客の取り残しが起こりました。
普通電車が駅に止まらず通過します。
乗車するはずの2名が取り残されました。
日本一の秘境駅と呼ばれる小幌駅はどの様な駅なのか?
なぜ2名はそこにたのか?調べてみました。
*日本一の秘境駅「小幌駅」(こぼろえき)
小幌駅(こぼろえき)は、JR北海道室蘭本線にある駅の一つです。
場所は北海道虻田郡豊浦町字礼文華に在ります。
「礼文華トンネル」と「新辺加牛トンネル」という2つの長いトンネルの間に挟まれた崖に小幌駅がぽつんとあります。
・小幌駅全景
引用元はウイッキペディアです。
左右はトンネル。
上下は崖です。
左右のトンネルの間は約80mです。
完全な無人駅です。
ホームこそありますが駅舎はありません。
鉄道の保安用の小屋はありますが無人です。
◇駅までのアクセス
この駅へのアクセスは、列車で行くか崖下の海岸(この海岸も道がない)から、急な小道を上がっていくしか無いです。
・小幌海岸への小道
崖の上には国道37号線が通っていますが、国道からの道も急な崖にある小道しかありません。
小道は獣道に近いですので、下るのも登るのも危ないですね。
(この辺りの報告がある方のブログにありました)
・小幌駅から海を観る
このような、人が行くは大変で列車で行くしか無い場所にある駅のことを「秘境駅」と呼んでいます。
秘境駅という言葉は、牛山隆信の『秘境駅へ行こう!』からきています。
ちなみに、この『秘境駅へ行こう!』では秘境駅ランキングがあり、小幌駅は堂々のランキング1位を獲得しています。
*なぜ存在するのか?
ほぼ利用客がいない駅ですが、元は1943年(昭和18年)に、列車交換の為の信号場として開設。
1987年(昭和62年)に駅になります。
87年当時は、近くに民家が1軒だけあったそうです。
いまは、海水浴場に行くお客さんか釣り客だけしか利用しません。
ですがその海水浴場は崖の下ですので、利用客はそんなに多くないことが解ります。
あとは、秘境駅巡りのいわゆる鉄道ファンが立ち寄る程度です。
2015年現在普通列車が1日上下線で8本も止まります。
*小幌駅廃止の声が上がりました。
JR北海道としては駅の廃止提案を豊浦町に打診します。
ですが豊浦町は、観光のために存続を希望しました。
当面の維持費、年間150万円をJRに支払うことで1年間の存続が決定します。
以後は、1年毎に存続か否かの協議をすることで当面の存続が決定しました。
*列車に乗れなかった二人は何をしていたのか?
今回、普通列車に乗ることが出来なかった乗客二人ですが、鉄道ファンだったとおもわれます。
鉄道ファンはこの無人駅で何をしていたのか?
私も鉄道ファンです。
個人的な意見を言わせていただければ、駅に降り立つこと自体が目的です。
なので駅を訪問した段階で、目的の大半は達成しています。
そして駅に降り立ったあと普通なら駅周辺を探索します。
でもこの日は、雪が積もっていました。
これでは探索難しいですね。
上の県道まで上がってみたいのですが、雪が積もった小道を上がるのは危険だと思いました。
(これは、私個人の意見です。m(__)m)
誤解がないようにお断りしておきますが、今回、乗客の二人は何一つ悪い事はしていません。
普通列車の運転手のうっかりミスで停車するはずの小幌駅を通過したのでした。
年間乗降客が300人に満たないと思われますので、うっかり通りすぎるのも不思議でもありません。
ましてや冬です。
夏場ならともかくこの時期に乗客がいるとは考えにくいですね。
(運転手のミスを肯定するつもりはありません)
この2人ですが、1時間半後に臨時停車した特急北斗に乗車しました。
*最後に
私も鉄道ファンです。
なので、この小幌駅には廃止になる前に一度、訪れたいと思っています。
でも、遠いですね。
この駅の為に北海道で1泊しないといけません。
そして、1日かがりでの訪問になります。
せっかく北海道を訪れていて、その1日をここの駅のためにつぶせるのか?
訪問するのなら結構気合いがいります。
今回のお二人ですが雪の中、特急北斗乗車までの1時間半、寒かったと思います。
ですが、特急に乗れました。
これは、鉄道ファン的にいうと結果オーライだったかも知れませんね。(ダイヤの乱れを喜んでいるわけではありません)
個人的には、夏場ならなあ….と思いました。m(__)m