鳥取県の鉄道会社、智頭急行と若桜鉄道でピンク色が静かなブームになっています。鳥取と言えば砂丘が有名ですが、このピンク色には砂丘=茶色を払拭したい!との思いが込められていました。
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*恋山形駅は駅舎もベンチもピンク色!駅名看板はハート型の駅!
鳥取県智頭町にある「恋山形駅」は、そのホームや柵が全てピンク色に染まった駅です。緑の木々の中に突然展開するこのピンク色、けっこう刺激的です。
ハートも至る所にデザインされており”恋”の名前にふさわしい駅となっています。”恋のかなう駅”とのコンセプトで2013年にリニューアルしました。
一番ホームには、ハート形の絵馬を掛けることが出来る場所があり、願いを書いた絵馬を掛けることができます。
・写真中央のハートに恋山形駅の絵馬をはめると恋が叶うといわれています。
一日の乗降客が数人だそうです。智頭急行のHPによれば改装前は平均3人でした。場所が場所だけになか訪れるのは難しいかもしれません。この”恋”模様にしてからお客様が増えたそうですが、残念ながら車での来客が多いようです。
*写真は智頭急行 HPより引用しました
引用元はこちらです。
◇このピンクは「恋駅プロジェクト」との一環でした。
駅名に恋がつくので、このような駅に改装しました。日本には恋がつく駅は4駅しかないそうです。この4駅が連携して「恋駅プロジェクト」を立ち上げました。チラシがありましたので紹介しますね。
・日本に4つの恋の駅
北海道旅客鉄道 母恋駅(北海道室蘭市母恋北町)
三陸鉄道 恋し浜駅(岩手県大船渡市三陸町)
智頭急行 恋山形駅(鳥取県八頭郡智頭町)
西武鉄道 恋ヶ窪駅(東京都国分寺市戸倉)
このパンフレットを見ると、改装前の恋山形駅の地味なこと!!(笑!)
智頭急行さんも思いきったことをしました。
・改装前の恋山形駅の写真
◇三陸鉄道の「恋し浜駅」もロマンチェックです!
三陸鉄道の恋し浜駅の駅名看板ですが、星空にブルーに輝く海の組み合わせです。この看板ものすごくきれいでいいな~と思いました。ロマンチック過ぎます。この看板を見る為だけに、途中下車したくなります。
・写真とパンフレットは、西武鉄道さんのページより引用しました。
引用元はこちらです。
◇智頭急行「恋山形駅」
〒689-1421 鳥取県八頭郡智頭町大内地内
*衝撃!若桜鉄道のピンク色のSL!!
鳥取県の若桜(わかさ)鉄道の若桜駅で期間限定でピンク色に塗られたSLが公開されています。
このSLは1938年製のC12型です。1938年ですので78歳ですね。(笑!)まだまだ現役で頑張っています。
引用元はこちらです。
SLはすすで車体が汚れます。なので、真っ黒く塗るのが常識です。ピンク色にしたら汚れが目立ちますね。今回のピンク色車体も期間限定だそうで、5月9日以降には元の黒色に戻すそうです。
*なぜピンク色のSL?
鳥取県では数年前から「ピンク醤油」や「ピンクカレー」などピンク色をイメージした街おこしを企画し、茶色(=砂丘の砂色)のイメージを払拭しようとしています。
「鳥取全体の町おこしのために、ピンクをアピールしたい」とのことで、5月1日を語呂合わせで「恋の日」と解釈したところからこのSLを企画しました。
色がついた機関車はトーマスが有名ですが、このピンク色SLもいいですね。インパクトがあります。5月9日までの期間限定は少々惜しい気もします。
5月3日~5日と5月8日は客車(トロッコ)を駅構内を牽くそうです。
有料で乗ることが出来るようですが、詳しい情報無いですね。ちなみに通常時のSLトロッコ乗車料金は、次の様になっています。
*構内に入場する入構券(300円・小人無料)
*トロッコ乗車の乗車券(200円・大人子供 共通)
合計500円が必要です。ピンクSLの乗車券も同じだといいのですが…
若桜鉄道の山田和昭社長は「CGじゃないかと、目を疑うような光景を楽しんでほしい」といいます。
ピンクSLのお披露目は2016年5月1日~5月8日限定ですので、ご注意下さい。
◇若桜鉄道について
若桜鉄道は、鳥取県東部を走る第3セクター鉄道です。営業キロ19.2kmの本当に小さな鉄道会社です。
SL効果が1800万円あると試算されています。このSLですが、定期運行のめどがまだ立っていないようです。(2016年4月現在)
若狭鉄道では定期運行を目指しているそうですので、是非実現して欲しいです。
◇追記:豪華なゲスト達!
若桜鉄道のピンクSLのお披露目会(5/1)のゲストとして、中井精也(鉄道写真家)、 南田裕介(ホリプロのマネージャー)、豊岡真澄(鉄道文化人)さんが登場しました!!3人ともおそろいのピンク色のジャケットが目にまぶしいです。この3人のトークショーが大変面白かったそうです。みたかったです!!ちなみに鳥取県知事の平井伸治さんもピンク色のジャケットで式に参加されていました。
この写真は”ひめたるin中国地方”さんのTwitterから引用しました。
若桜鉄道 ピンクSLお披露目会
中井精也さん 南田裕介さん 豊岡真澄さん編
ステージが斬新すぎでしたw
トークショーもめっちゃ笑わせてもらいましたw
中井さんの胸ポケのミクちゃん可愛い(๑´ㅂ`๑) pic.twitter.com/pZSrgCMzkv— ひめたるin中国地方 (@himetal_god) May 1, 2016
それにしても、真澄さん”鉄道文化人”との称号をもらっています。ママさん鉄道マニアとして有名ですが、なんかすごいですね!!
(鳥取因幡観光ネットのピンクSLのお披露目紹介ページにこの記載がありました)
◇若桜鉄道 若桜駅(わかさえき)
〒680-0701 鳥取県八頭郡若桜町若桜
*最後に 鉄道ファンとしてピンク色は有り?無し?
鉄道ファンとしてこのような駅やSLはどう思うか?ですが、個人的には有りです。なぜか?最近鉄道離れがいわれています。特に地方鉄道は、経営が苦しいです。ちょっとでも集客があるのならいいと思いました。ただしなんでもOK!ではなく、駅名に由来があるとか、歴史的に理由があるとかの工夫は欲しいところです。
恋山形駅には、智頭急行を利用する機会があればよってみたいと思います。