新東名高速道路の「長篠設楽原PA」の下りPAに行って来ました。そこには、お土産に火縄銃と宝刀が並んでいました!また、PAのすぐそばには織田信長由来の古戦場の跡があります!まさに戦国のミニテーマパークです。自販機もしゃべります!それらをレポートします。ちなみに「長篠設楽原」は「ながしのしたらがはら」と読みます。私この漢字、何回も誤変換しました。(汗!)
目次
*お土産が火縄銃と宝刀!!
まずは、お土産コーナーです。
一番目を引いたのは、火縄銃と日本刀の販売コーナーでした。
もちろんこれらは、模型です。ですがかなり精巧に造られておりとてもお土産レベルの造りではないです。(価格は訪問当日のものです)
精巧な模型なのですが、値段を見るとビックリしました。
展示火縄銃 最上段の陳列分
大火縄銃 種子島 26,136円(税込)
展示の刀 最上段の陳列分
織田信長 長谷部 国重 41,040円(税込)
なかなかの価格がします。
ですが、一番ビックリするのが、再下段に展示されている刀です。この刀、国宝の刀”大般若長光大刀”を模して造られています。
その価格ですが、なんと92,880円!!です。
◇なぜここまで高いのか?
柄(つか)や鞘(さや)などの造りがきれいなこともありますが、刃の紋様がきれいで、元の刀に似せて良くできているそうです。何でも、この刃紋は、岐阜県関市の刃物職人さんが造っていると聞きました。
切れませんが、職人さんの手になる物なので高価になるとか!!
お土産ですが、気合いが入っています。
そうなると、気になるのが販売数ですよね?はたしてこれらを買う方がいるのか?これが、いるんです!!(笑!)
何でもPA開店1ヶ月間で日本刀40本、火縄銃が35丁も売れたそうです!!(ニュース番組より)
あの大般若長光大刀が売れたかどうかまではわかりませんでした。ですが、1日に1本近く売れている計算になります。価格が価格なので、よく売れている方だと思いました。
*なぜ火縄銃と日本刀を販売しているのか?
なぜ火縄銃と日本刀を販売しているのか?ですが、このPAが古戦場のすぐそばに造られたからでした。
その戦いは「長篠設楽原の戦い」といいます。
天正3年5月21日(1575年6月29日)に三河国長篠城をめぐり織田信長・徳川家康連合軍38,000人と武田勝頼軍15,000人が激突した合戦のことを指します。
この主戦場になったのが設楽ヶ原だったことからこの名称がついています。長篠設楽原下りPAより東南方向へ約1kmの所です。
・現在の設楽ヶ原 わかりにくいのですが、左の山の前に馬防柵が再現されています。そして奥に新東名高速道路が見えます。まさに、古戦場跡を突き抜けてとおっています。
当時最強を誇る騎馬隊を持つ武田軍に対し最新の武器、火縄銃で対抗した織田・徳川連合軍!結果は織田・徳川連合軍の圧勝で幕を閉じました。
この時に用意した火縄銃が3,000丁といわれています。
また、武田軍の騎馬隊を防ぐ為に馬防柵を造りました。この馬防柵のため、騎馬隊の進撃が出来ず壊滅状態になったと言われています。
武田軍側の戦死者は10,000人にもなりました。織田・徳川連合軍側は5,000人といわれています。(戦死者に関しては諸説あります)当時の日本の人口が3,000万人ぐらいといわれています。大合戦だったことがわかります。
合戦の屏風図が徳川美術館に収蔵されています。そのレプリカがこのPAにも展示されていました。
・長篠の戦い合戦図
・食堂奥に展示されている本物の火縄銃です。
・下段の大砲は、船(帆船)に積まれていたといわれています。
・わかりにくいですが、獅子の彫り物があります。細工が細かいです。この火縄銃は実戦用ではなく観賞用で作られたと考えられています。
*信長公の気分で記念撮影
刀と火縄銃を販売している場所の一角に、甲冑と金屏風が展示されています。
ここは、記念撮影ができるスペースです。金屏風の隅には火縄銃や刀などの小道具もあり、自由にさわれるようになっています。そして赤いマントまで用意されていました。ここ、観光客に大人気で、私が滞在している時間でも何人もの方が撮影していました。赤いマントを羽織ると結構気分が上がるようで、みなさん笑顔でした。
*名物「長篠の戦い火縄銃ロングバウムクーヘン」
長篠の戦いに関係するお土産が多いのですが、一番の傑作が”長篠の戦い火縄銃ロングバウムクーヘン 1458円(税込)”です。
写真で見てわかるように、とても細長いロングバウムクーヘンです。
全長55cmもあります。これ、お土産の1番人気だそうです。
長篠設楽原PA下り限定のおみやげです!ここでしか入手出来ませんので、興味がある方は買い忘れないようにご注意ください。私も1本購入しました。長めの袋に入れてくれるのですが、全部が入り切れず頭が袋より飛び出ていました。ですが、これが長さを強調しており、買った満足感は大きかったです!
そして、もう一つの傑作なお土産が”国宝大般若長光バナナカステラ 1296円(税込)”です!!お土産に”国宝”とついています。こんなお土産初めてです。なかなかしゃれています。
・大般若長光大刀の由来
この大般若長光大刀ですが、室町時代の傑作で、足利将軍家に伝えられたといい、やがて織田信長の所有となり、姉川合戦の功で徳川家康へ、さらに長篠合戦の功で奥平信昌へ与えられた経歴があります。現在は国宝として国立東京博物館に収蔵されています。
長篠の戦いで奥平家へ贈られてのですね。戦国武将だから刀と単純に思っていましたが、歴史がありました。あえてこのお土産を作った理由がわかりました。
もう一つ、なるほどと思ったお土産が”落ち武者まんじゅう”です。値段は忘れました。すみません。これも、しゃれが効いていて面白いですね。
その他の戦国にまつわるお土産として、鉄扇(てつせん)があります。この鉄扇ですが外側の骨に鍛造地鉄が使われています。戦国時代、武将に愛用された。と説明書にありました。
ちなみに写真の赤い鉄扇ですが、9,180円と少々高めでした。
*長篠設楽原PA下りのご当地名物のお土産達!
戦国物のお土産にどうしても目が行きますが、ご当地名物のお土産も充実しています。
特に、西側の壁一面に作られたご当地名物コーナーの展示は圧巻でした!この展示、ものすごく良くできており、本当に感心しました。
ご当地名物の発見もあり、大変楽しめました。
・中部地方限定ラーメンコーナー 寿がきやラーメンやキリンラーメンが並んでいます。
・これは、岡崎の非公認ゆるキャラ「オカザえもん」があしらわれている味噌煮込みきしめんです。パッケージを見ているだけで笑えてきます!このオカザえもんですが大人気で、岡崎の他のお土産にも多く使われています。
◇新城市の加工品コーナーにも隠れた銘品がありました。
新城市の加工品コーナーでジャムやふりかけ、タレを販売していました。目を引くのは生卵を販売していることです。高原で育成している鶏の新鮮玉子だそうです。卵は3種類あり、味が少しずつ違うそうです。
*長篠陣屋台の名物「刀すり身天ぷら」
店内にはご当地名物が食べられる、屋台風の店舗があります。
五平餅や、こんにゃく田楽、みたらし団子などおなじみの名物が食べられます。ですが、ここでのお勧めは、鶏のわらじ揚げ(500円)と刀すり身天ぷら(350円)です。
鶏のわらじ揚げは、直径15cmぐらいあります。今回はいただきませんでしたが、本当に大きいですね。カレー味とにんにく醤油味の2種類あります。
・刀すり身天ぷらは3種類の味があります。
徳川軍:鯛
武田軍:あさりマヨ
織田軍:味噌チーズ
このうち、徳川軍の鯛をいただきました。
・ピンク色のところが刀の鍔(つば)の部分なのですが、熱くて位置の調整が出来ませんでした。もう少し、下にすらしたかったです。この鍔の味ですが、よく分かりませんでした。
注文してから揚げてくれます。鶏のわらじ揚げも注文後に揚げますので、3分ほど掛かります。揚げたての刀すり身を受け取りましたが、熱いですので注意して下さい。
食べた感想ですが、プリプリで歯ごたえがものすごく良かったです。もちろん、味も大変美味しかったです。ですが、鯛の風味余り感じませんでした!この点は残念です。熱かったので、味わう余裕が余り無かったかも?と思いました。海苔で柄(つか)を再現しています。この海苔、ぱりぱりで歯ごたえがあり咬むといい音がしました。
◇こんにゃく田楽と醤油みたらし団子もいただきました。
田楽には甘味噌が掛かっています。この味噌、甘さと辛さが絶妙でした。さすがは愛知!赤味噌がうまい!と思いましたね。
みたらし団子は、団子柔らかめです。柔らかめの団子にみたらしが絡みます。このみたらしがまたうまい!みたらし団子100円なのでちょっと何か欲しい時には、おすすめです。
五平餅も名物なのですが、今回は食べていません。次回機会があれば食べてみたいです。
*本物の古戦場! 茶臼山「織田信長戦地本陣跡」
長篠設楽原下りPAの敷地に隣接して、古戦場の跡「織田信長戦地本陣跡」に行くことが出来ます。
・PAの建物から東側すぐの所に信長本陣跡(茶臼山)があります。そのまま、山に登れます。
長篠設楽原の戦い時、この小高い山頂に織田信長が本陣を置いた!といわれています。記録にそう残っていますので、史実だと思います。今は、木が生い茂りうっそうとしていますが、木がなければ、まさに設楽ヶ原を見下ろせる絶好の場所です。
・茶臼山山頂 PA方向(石碑の向こう側がPAです)
・茶臼山山頂 設楽ヶ原方向 木が生い茂り見渡せません。
古戦場に直結しているPAなんて聞いたことが無いですね!440年前にここに織田信長が実在した!と思うと少々感激しました。
*しゃべる自販機
自販機の前に立つとしゃべり始めます。武将が格言のようなことを話してくれます。格言は数パターンありますので、聞き比べてみると面白いです。下りPAの自販機は徳川家康と織田信長の声が入っています。上りのPAの自販機は武田方の武将の声が入っていました。
この自販機、お金を入れなくても自販機の前に立つと、自動で再生するようです。私、コーヒーを購入しましたが、お金を入れても話してくれませんでした。再生の仕組みがいまいちわかりません。でも、お金を入れなくても何回も再生していましたので自販機のそばにいると結構楽しめます!
トラベルWatchさんが、動画をUPしていましたの共有します。
新東名高速の長篠設楽原PA(下り)に設置された自動販売機(織田信長バージョン) – トラベル Watch
出典:https://youtu.be/ImdqVWj-eR8
この動画では、お金を入れると話し出していますね。
*高さ6mの展望台
建物の外に展望台がありました。高さ6mぐらいあると思います。
展望台から新城市の市街が一望出来ます。展望台から見える右側奥が豊川市方面です。左側奥が設楽ヶ原の古戦場跡ですが茶臼山に阻まれ見渡すことはできません。残念!!
私が登った日は、強風でした。寒かったことを覚えています。
*長篠陣屋 食堂
食堂のメニューを掲載しときます。
名物は、”家康 鯛天丼”と”信長 赤味噌ラーメン”です。
鯛の天ぷらが家康公の好物だっとか!そのため天丼でそれを再現しました。天然真鯛の天ぷらが、2切れものった豪華な天丼です。
信長赤味噌ラーメンは、塩ラーメンに、「まるや八丁味噌」と田舎味噌をブレンドした特製味噌をトッピングしています。まずは、混ぜずに塩味で楽しみ、その後に赤味噌をまぜてもう一度楽しんで下さい。とのことでした。
たまり醤油で漬け込んだ自家製鶏チャーシューも絶品です!
一杯で、2度楽しめますので満足感は高いですね。
*長篠設楽原PA下りエリア 資料
名称:新東名高速道路 長篠設楽原PA(下り:名古屋方面)
住所:愛知県新城市富永住居田(とみながすまいだ)
駐車場 大型:60/小型:26
トイレ 男大:13/男小:15/女:39
障害者用 駐車場大型:1/駐車場小型:2/トイレ:2
プラットパーク下り駐車場 24時間営業
(一般道から入れる駐車場です。ここからは高速道路には入れません)
プラットパークの駐車場:30台
*長篠設楽原PA下り営業時間
・東海道みちの市(お土産物コーナー):24時間営業
・長篠陣屋食堂:7時~22時
・長篠陣屋台 :7時~22時
東海道みちの市には、パンやおにぎり、サンドイッチなど販売していました。夜中に立ち寄っても、軽食は食べられると思います。数は少なそうでしたので、売切れ時はごめんなさいです。
・長篠設楽原PAのルート図 画面真ん中より少し上の場所に位置します。
・長篠設楽原PAの周辺地図 向かって左側が下りPAです。
*最後に
新東名高速道路のサービスエリアは岡崎サービスエリアの方が有名です。ですが、この長篠設楽原下りPAも歴史好きにはたまらないPAになっています。
信長本陣跡がありまた本物の火縄銃などを展示しており、本物志向で大変興味深いです。どうしても、戦国のほうに目が行きますが、地元のお土産も数多くあります。お土産も含めて結構楽しめますので、機会がありましたなら是非、お立ち寄り下さい。(価格は訪問当日のものです)