栃木県佐野市両毛エリアは、いもフライが名物でした。ケンミンショーで紹介されました。芋をフライにしただけか?と思いましたが見た目以上に手が込んでおり美味しそうでした。
*手が込んでいる「いもフライ」の作り方
佐野市のいもフライですが、一度蒸したジャガイモを串さしにして揚げています。ジャガイモは北海道産の男爵を使用します。
引用元はこちらです。
ケンミンショーで訪問したお店での作り方は以下の通りでした。
1.ジャガイモ男爵を50分ふかします。
2.熱いうちに皮を剥きます。
3.皮を剥いたジャガイモを冷蔵庫に入れ、一晩寝かします。
4.翌日、取り出したジャガイモを8等分にカットし串刺しにします
5.水溶き小麦粉に通します
6.パン粉をつけてからさっと揚げます
7.熱いうちに栃木産のソースにさっと通してできあがりです
*足利市では天ぷら粉を使います
佐野市の両毛地区では、小麦+パン粉で揚げますが、隣接する足利市では天ぷら粉を使います。ジャガイモの下ごしらえまでは同じで、水溶き小麦粉の代わりに天ぷら粉をまぶしてそのまま揚げます。
こちらも熱々の内に、ソースに通します。
天ぷら粉で揚げますので、前出のいもフライとは形が異なります。
食感も違うみたいですが、画面を見ただけではよく分かりません。
*揚げたて派VSしっとり派
いもフライは、熱々の内に食べるのが原則です。揚げたてをソースにさっと通し湯気がたつ状態でいただくのが一番美味しいと言います。
TV画面からも湯気が立ちあがるいもフライが美味しそうに見えました。ですが、冷めてソースが衣に完全に染みこんだ状態で食べるいもフライも良い!という方もいるそうです。
個人的には、熱々をいただきたいですね。
*佐野市のいもフライの歴史
いもフライは戦前の佐野市から始りました。
工場で働く女工さん達の間でおやつや、お昼ご飯として人気が出ました。昔は、行商の方がリヤカーで販売に回っていたそうです。
ジャガイモはお米より手に入りやすく、また、腹持ちがいいことから昔から愛されていたそうです。それを上手く利用しました。
また、栃木県はソースを作るメーカーが多くあり、ソース好きな県民性とフライがうまく結びついたそうです。
そのソースですが、ミツハソース(早川食品・佐野市)、マドロスソース(半久食品・佐野市)、月星ソース(月星食品・足利市)など地元産を使用します。店によってはそれらをブレンドして独自の味を出しているようです。なんだか、奥が深いですね。
*いもフライ専門店があります
現在は、焼きそば屋さんで提供されているほか、精肉店、駄菓子屋、スーパー、飲み屋さんでも食べる事ができます。
スーパーではお総菜コーナーで、いもフライが販売されています。ケンミンショーで紹介されたスーパーでは、1日200本販売するそうです。年間で7万本も販売するとか!!これ、1店舗での販売数なので、佐野市全体では、何本消費されているのか?ちょっと想像出来ません。きっとすごい数字だと思います。
1本、80円~90円ぐらいが主流ですが、なかには50円で買えるところもあるとか?これびっくなのですが、駄菓子屋さんかな?と思いました。
・いもフライの専門店もあります。
なかでも「いもフライ岡本」さんが有名ですね。
佐野駅から車で5分ぐらいのところにあります。
ソースは濃いめでほどよい辛さがあるそうですよ。
焼きそばやサラダ、ドリンク類もあり小腹が空いたときにおとずれると丁度いかもしれません。営業時間が18時までなので要注意です。
◇いもフライ岡本
・名称: いもフライ 岡本
・住所: 栃木県佐野市大橋町1136-7
・アクセス: 各線「佐野駅」より徒歩で約20分、車で約5分
・営業時間: 11:00~18:00
・定休日: 水曜日
・電話番号:0283-21-0320
・料金: ~1,000円
・駐車場:有
*いもフライ丼
いもフライの変則レピシとして、いもフライ丼があります。
作り方は親子丼を作る方法とほぼおなじです。
タマネギを薄くスライスした物と、ダシ、いもフライを底の浅い丼ぶり専用フライパンで熱します。タマネギに火が通ったところで卵を流し込みます。半熟になったところで、熱々ご飯の上に載せ青菜をまぶします。そして味付けはここでもソースです。ソースを垂らして完成です。
これも、美味しそうですね!!
*最後に
私が小・中学生時代、食べたいもフライは串カツのいもフライです。今回のケンミンショーを観てその時の味を思い出しました。佐野市のいもフライとは又違うと思いますが、揚げたての熱々をソースに通して食べた立ち食いの、いも串カツは大変美味しかったです。
いもフライ、食べてみたいですね!!