原沢久喜(柔道100kg超級)がリオ五輪出場決定しました!全日本柔道選手権(4/29)で負けましたが、選ばれました。負けたのに選ばれたのは過去の実績でした。リオ五輪頑張って欲しいですが、思った以上のプレッシャーのようでした。
引用元はこちらです。
*原沢久喜選手、全日本柔道選手権で準決勝敗退
4/29に日本武道館で行われた全日本柔道選手権に、原沢久喜選手とライバルの七戸龍選手が出場しました。ですが、二人とも準決勝で敗退しました。決勝で当る予定でしたが期待された直接対決は無く残念な結果でした。
原沢選手は準決勝で上川大樹選手と当りました。二人とも決定打が無く最終的には、審判の判定となり3対0で、上川選手の判定勝ちとなりました。
勝敗が決定したのち、原沢選手は一瞬天井を見上げました。それからがっくりと肩を落とし下を向いていたのが印象的でした。
試合後のインタビューでも、「後味が悪い。悔しい。自分が情けない」と答えていました。
*柔道のオリンピック選考基準
水泳のような一発選考ではなく、柔道は、直近の成績を参考にして選考されます。特に、ポイント制になりましたので、国際大会に出場し勝たなければポイントが獲得できません。言い換えると、ポイントを多く持っている選手は、国際大会に多く出場して勝っていることになります。
4月4日現在での上位ポイント獲得者
1位:テディ・リネール(フランス) 3300ポイント
2位:原沢久喜 2300ポイント
3位:七戸龍 1790ポイント
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17位:王子谷剛志 1040ポイント
今回、全日本選手権で優勝した王子谷剛志選手ですが、17位でポイント1040でした。これをみたら原沢選手のポイントの多さが光ります。柔道のオリンピック選考員もこの実績を認めて、全日本では負けましたが原沢選手をオリンピック代表に選びました。
今回、外国の選手に勝てる選手を選考したそうです。
原沢選手、大きな大会で連勝しています。特にグランドスラム大会での優勝を重く見ました。
*原沢久喜プロフィール
原沢久喜(はらさわ ひさよし)
生年月日:1992年7月3日
出身地:山口県下関市
身長:191cm
体重:122kg
血液型:A型
柔道の階級:100kg超級
段位:3段
組み手:右組
得意技:内股、大外刈り
所属:JRA所属
六歳の時から柔道を始める。
高校(早鞆高校)進学時は、66kg級の選手でしたが、3年生の時には100kg超級の選手になりました。1年間で身体が出来たのがわかります。それにしても40kg増です。すごいですね。
2011年に日本大学に進学。
2年生の時に学生優勝大会の決勝で東海大学と対戦しました。3対3の同点になり代表戦を戦います。対戦の相手は王子谷選手です。この時は王子谷選手に内股返しで有効をとられ敗れました。
今回(2016年)の全日本柔道選手権の優勝者が王子谷剛志選手でした。学生時代からのライバルだったのがわかります。
*大きな柔道大会で7連勝
2015年 – 全日本柔道選手権 優勝
2015年 – ユニバーシアード 優勝
2015年 – グランドスラム・チュメニ 優勝
2015年 – グランドスラム・パリ 優勝
2015年 - グランドスラム・東京 優勝
2016年 - グランドスラム・パリ 優勝
2016年 - 体重別 優勝
2016年 – 全日本柔道選手権 2位
今年の全日本柔道選手権までは、おもだった大会でずっと勝っていました。持ちポイントが高いのも頷けます。今回の柔道選手権は久しぶりの負けでした。
今回の敗北、そうとう堪えたのでは?と思います。でも敗北がオリンピック本番でなくて良かったとも思いました。
*最後に 金メダルの宿命
今回の敗北の要因は、知らず知らずのうちに大きなプレッシャーがのしかかっていたようでした。ご本人がそのようなことを言っていました。
日本の柔道家は、金メダル以外はメダルでは無い!と言います。たしかに、勝負事ですので1番をとらないと意味が無いかもしれません。でも、そこに至るまでの過程も大切だと思います。この辺は、相撲と同じだと感じます。
原沢久喜選手、まだ23歳です。精神的な成長はまだ途中だと思います。リオ五輪でのプレッシャーすごいと思いますが、金メダルの前に自身に勝って欲しいと思いました。
原沢選手も次のように決意を語っていました。
「五輪のプレッシャーはもっとすごい。覚悟を決めて金を目指したい」
金メダルの最大のライバルは、最強王者のテディ・リネール(フランス)選手です。ポイントをみてもすごいですね。リオ五輪での頂上決戦を期待します。