ひな祭りに愛知県で食べられているご当地雛菓子があります。
おこしものや、いがまんじゅう(ドデスカ!で紹介)が有名ですが、まだまだ他に知る人ぞ知る、雛菓子達がありました。それらを紹介します。”つぼんこ”ご存知ですか?
目次
*愛知のご当地雛菓子達!!
1.おこしもの:尾張地区
2.いがまんじゅう:三河(岡崎)地区
3.お菓子のカラスミ:奥三河地区
4.つぼんこ:足助(奥三河と三河の間)
5.油菓子:蒲郡
1.おこしもの:尾張地区
おもに尾張地方で作られるお菓子。
「おこしもん」、「おしもん」、「おこしもち」、「おしもち」
とも呼ばれています。
出典:ウイッキペディア
◇語源
「押し紋」、「押し物」、「起こし物」が変化したといわれています。
◇作りかた
熱湯でこねた米粉を鯛や扇などの木型にいれ形をつくり、蒸し器で蒸します。その後、食紅で着色して完成です。
また色のついた生地を別に作り、型にはめる時に、白地の生地と重ね入れる作り方もあります。
◇食べかた
食べ方は、蒸したての物はそのまま砂糖や砂糖醤油につけて食します。また、餅のように焼いた物をいただきます。みたらし団子ぽい味がするそうです。その他、唐辛子醤油や海苔に巻いて食べる方法も!
現在では木型が手に入りにくいため、お店で買われる方が増えました。
◇おこしもの名前の由来
木型に濡れ布巾を敷き、その木型に米粉を熱湯でねって作った団子を流し込みます。白い布地を引っ張って型から引き起こします。ここから「おこしもの」と呼ばれるようになったと言われています。
型に粉をまぶして引きはがしやすいようにし、布巾を使わない方法や布巾の代わりにラップを使う方法もあります。
家庭で作るお菓子だったため、近所にお裾分けをすると、どの家庭で作った物かその形ですぐに解ったそうですよ!
2.いがまんじゅう:西三河地区(岡崎周辺)
やや平べったいまんじゅう(白色の衣にあんがいっぱい入ったまんじゅう)の上に、色づけされた米粒を20粒ほどちりばめた物。
お米の色は、「淡い赤」「黄色」「緑」です。
この色の意味は黄色は金運UP、赤色は健康運などの説があるそうです。
その他、「赤色は天」、「黄色は空」、「緑色は地」などの説もあります。
出典:http://solid.seesaa.net/article/142722221.html
毬もち、伊賀餅、稲花餅とも表記されるそうですが、岡崎ではいがまんじゅうと呼ばれています。
もともと、ひな祭り専用のお菓子では無く、春のお菓子だそうです。現在はおもにひな祭りによく食べられているそうです。
岡崎市・安城市・知立市・西尾市・一色町・吉良町・幡豆町では学校給食で、いがまんじゅうが出されています。(ひな祭りの前後だけ)東三河では給食にでません。三河地区でも地域性があり面白いですね。
ウイッキペディアを見ると、いがまんじゅうは埼玉県の県北地域に伝わる和菓子とありました。三河地区のまんじゅうは、「いがもち」として区別していました。
埼玉のいがまんじゅうは、こしあんまんじゅうの上に赤飯が載せられています。
◇名前の由来
大辞林には、上面のもち米が栗のイガに似ている。と記載があるそうです。
◇形
丸形がおおいのですが、ハマグリ型や富士山型もあるそうです。
◇いがもちが作られているその他地域
山形県、石川県、島根県、愛媛県、三重県松坂市、滋賀県湖東地域、京都府、福井県、広島県呉市などでも、似たようなお餅がつくられています。
3.お菓子のカラスミ:奥三河地区
奥三河ではカラスミというと、米粉を加工した和菓子を指します。
名古屋名物のういろに似ているお菓子です。ういろより硬く弾力があるそうです。私個人は、ういろを何度もいただいていますが、このカラスミはいただいたことないですね。硬い!とありますがどれくらい硬いのか?興味があるところです。
日が経つとより硬くなるそうですが、むしたり、電子レンジで再加熱すると柔らかくなります。
形は、基本棒状なのですが、蒸し団子を伸ばして型に押し入れてつくります。なので型の都合で断面が富士山の形のような物もあります。
出典:ウイッキペディア
富士山型のお菓子のカラスミ
白砂糖で甘みをつけたものが基本です。黒砂糖をつかった黒い物もあります。その他、落花生や芋、よもぎを練り込んだ変わり種も。
◇由来
子宝の象徴としての縁起物であるカラスミに似せて作った説が有力です。
4.つぼんこ:足助(奥三河と三河の間)
つぼんことは細い竹筒にピンク色の寒天を入れたお菓子です。
出典:http://katouya.boo-log.com/e220520.html
竹の底に小さな穴を空けて吸い出して食べます。
青竹の香りが少しするなつかし味だそうです。
愛知県豊田市足助町(あすけちょう)あたりで、ひな祭りのお菓子として食べられています。
個人的には足助町といえば香嵐渓(こうらんけい)という紅葉の名勝を思い出します。巴川の両岸が真っ赤に染まります。つぼんこは春の名物で、秋の名物は紅葉ですね。
5.油菓子:蒲郡
愛知県蒲郡市で食べられているお菓子です。
出典: http://p.twipple.jp/x9dYE
小麦粉に砂糖、卵を混ぜて油で揚げるだけのシンプルなお菓子で、ほんのり甘くて美味しいそうです。
通常、家で作る定番のおやつだそうで、「おばあちゃんの味」と呼ばれています。ドーナツのような味がするそうです。
蒲郡市形原町で、ひな祭りのお供え菓子として作られます。お雛様をみにくる子供達に振る舞い菓子として配られています。
最近では、スーパーで売られているそうですが、そのスーパーで油菓子作りコーナーを設けて、お家で作りませんか?をアピールしていました。本当に、家庭でつくるお菓子だとゆうことが解ります。
◇油菓子専門店「もちの木」
なんと、蒲郡にはこの油菓子専門店が在るそうです。
大通りから離れたところにひっそりと佇んでいます。
油菓子の専門店は世界でここだけです!!
定番のプレーン味のほか、「ペッパー&チーズ」味や「チョコ」、「塩あおさ」、「カレーピーナッツ」、「ごまきなこ」などの味なども!カレーピーナッツとはそのような味か?ビールのつまみにいいかも!!
油菓子専門店だけあり、全て手作りなのですが形が整いきれいですね。
「ペッパー&チーズ」、「塩あおさ」、「カレーピーナッツ」の3種類は現在では売られていないようでした。残念!!(2016年11月記事更新)
愛知県蒲郡市竹谷町福井27
TEL:0533-69-3015
営業時間:12時~18時
定休日:月曜日、火曜日
他に、臨時でおやすみする曜日があるそうです。
おやすみの情報は、公式フェースブックで公開しています。
もちの木公式フェースブック:
https://ja-jp.facebook.com/mochinoki55/
写真は、もちの木のフェースブックからと訪問時に撮影した物を使用しました。
☆もちの木に行ってきました!
訪問記を記事にしました。油菓子の食べ比べも記事にしています。もちの木の油菓子は思った以上に奥が深かったです!!
関連記事:もちの木は蒲郡市の油菓子専門店!郷土のお菓子を守るのは若い美人店長さんでした!
*最後に
私は男なのであまりひな祭りに縁はないですね。それでも、幼い頃友達のひな祭り会によばれていったことを思い出しました。その時のお菓子は、ひなあられに甘酒が定番でした。今回の特集記事で、油菓子とつぼんこを食べてみたいと思いました。